RAG(社内データ参照)

生成AIは「検索してから答える」と、ぐっと頼れる相棒になる

この記事の要約

RAG は、質問に関係する社内文書をまず検索し、根拠として渡してから生成AIに答えさせる仕組みです。生成AIそのものを作り直す必要はありません。

  • 自社ルールにも出典つきで答えられる
  • 根拠が手元にあるので作り話が起きにくい
  • 文書を入れ替えれば回答も最新になる

なぜ検索してから答えるのか

生成AIの知識は『学習したときまでの、世の中一般のこと』にとどまります。あなたの会社の経費規程や、先週決まった手順は知りません。それでも質問すれば、それっぽく答えてしまう——この弱点はどうすれば補えるのでしょうか。

質問が「根拠つきの回答」になるまで

知りたいことを普段の言葉で質問質問する意味が近い文書を社内データから探す関連文書を検索関係する数件(=根拠)を返す根拠が見つかる質問+見つけた文書をまとめて渡す根拠を生成AIに…根拠に基づき、出典つきで回答根拠つきで回答同じ質問をそのまま生成AIへ生成AIに直接き…記憶頼みで回答(ハルシネーション注意)記憶頼みで回答
あなた質問する人
検索意味が近い文書を探す
社内データマニュアル・規程・議事録
生成AI答えを生成する

各ステップ・参加者・分岐をクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

この図をテキストで読む

シーケンス図「質問が「根拠つきの回答」になるまで(RAG)」。参加者4人、ステップ7個。 【参加者】(左から右) - あなた: 質問する人 - 検索: 意味が近い文書を探す - 社内データ: マニュアル・規程・議事録 - 生成AI: 答えを生成する 【流れ】(上から下へ) ── ① 根拠を集める(検索してから答える) ── 1. あなた → 検索: 知りたいことを普段の言葉で質問 2. 検索 → 社内データ: 意味が近い文書を社内データから探す 3. 社内データ → 検索: 関係する数件(=根拠)を返す(応答) ── ② 根拠を元に答える(資料を見ながら) ── 4. 検索 → 生成AI: 質問+見つけた文書をまとめて渡す 5. 生成AI → あなた: 根拠に基づき、出典つきで回答(応答) ── 比較:記憶だけで答えると(RAG なしのとき) ── 6. あなた → 生成AI: 同じ質問をそのまま生成AIへ 7. 生成AI → あなた: 記憶頼みで回答(ハルシネーション注意)(応答)

「記憶で答える」を「資料を見ながら答える」に変えるだけ

減る理由は「資料を見ながら」にしたから

RAGは賢い生成AIに入れ替える魔法ではなく、『答える前に正解の資料を手渡す』工夫です。人も記憶だけより資料を見て答えるほうが正確なのと同じ。逆に渡す文書が古いと答えも崩れるので、文書の整備(=データの5S)がそのまま回答の質になります。

押さえておきたい言葉

RAG(検索拡張生成)
生成AIに答えさせる前に、社内データから関連文書を『検索(Retrieval)』して渡し、それを『根拠(Augmented)』に答えを『生成(Generation)』させる仕組み。頭文字をとってRAGです。
ハルシネーション
生成AIが、事実とズレた内容をそれっぽく自信たっぷりに答えてしまうこと。『もっともらしい幻覚』の意味。記憶だけで答えさせると起きやすくなります。
根拠(出典)
回答のもとにした社内文書のこと。RAGは『どの文書を見て答えたか』を一緒に示せるので、人が裏取りして安心して使えます。
意味で探す検索
単語が一致しなくても『意味が近い文書』を見つける検索のしかた。『締め日』で聞いても『いつまでに提出』のような表現を拾えます。
知識の更新
RAGでは社内文書を入れ替えるだけで回答が最新になります。生成AIそのものを学習し直す必要がないのが大きな利点です。

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