PCセットアップ
開発を始める前に PC へ入れておくもの一式。デスクトップアプリ・実行環境・CLI・エディタの順に、Mac / Windows 別の手順でまとめます
開発の準備で PC へ入れるものは『デスクトップアプリ』『実行環境』『CLI』『エディタ・ターミナル』の 4 グループです。順番どおりに進めれば、コマンドはコピー&ペーストで揃います。
- アプリは公式インストーラ、道具はコマンドで
- 必須バッジの 3 つから始めれば OK
- うまくいかないときは公式ドキュメントへ
何をどの順で入れればいい?
買ったばかりの PC には、git も Python も入っていません。行き当たりばったりに入れると設定が絡まりやすいため、最初に土台のパッケージマネージャを整え、残りの道具はその上へコマンドで積み上げていくのが定石です。
事前準備
Homebrew — Mac 向けのパッケージマネージャー。これがあると後続のツール(gh, uv など)がコマンド一発で入ります。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"インストール後はターミナルを一度閉じて開き直してください。
デスクトップアプリ
Anthropic 製のデスクトップ向け AI アシスタント。macOS と Windows に対応。Claude Code(コーディング支援エージェント)もこのアプリから使える。
Mac 版 (.dmg) をダウンロードダウンロードした .dmg を開き、Claude を Applications へドラッグして起動。
OpenAI 製のエージェント型コーディング支援デスクトップアプリ。macOS と Windows に対応。
Mac 版 (.dmg) をダウンロードApple Silicon / Intel を選んで .dmg を取得し、Codex を Applications へドラッグして起動。
Git / GitHub 操作を GUI(画面)で行える公式デスクトップアプリ。これは GUI 専用で、ターミナルや Claude Code から使う git コマンド本体は別途必要(下の「CLI › Git」)。
Mac 版をダウンロードダウンロードした .zip を展開し、アプリを Applications へ移動。
コンテナを GUI で扱える Docker 公式デスクトップ環境。
Mac 版をダウンロードダウンロードページで Apple Silicon / Intel を選んで .dmg を取得。
実行環境
Astral 製の高速な Python パッケージ / バージョン管理ツール。
curl -LsSf https://astral.sh/uv/install.sh | sh
mkdir -p ~/.config/uv && echo 'exclude-newer = "7 days"' >> ~/.config/uv/uv.toml1行目=インストール、2行目=サプライチェーン対策のクールダウン(公開7日未満のパッケージは取り込まない)。uv python install で Python 本体を導入できる。
Node.js のバージョンを切り替えて管理するツール本体(OS で実装が異なる)。これ自体は Node / npm を含まない。
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.40.1/install.sh | bash入るのは nvm 本体だけ(この時点では Node / npm はまだ入らない)。インストール後はターミナルを開き直すと nvm コマンドが使える。
前段の nvm で Node.js の LTS(推奨版)を導入する。npm も一緒に入る。
nvm install --lts
npm config set min-release-age 7nvm を入れてターミナルを開き直してから実行する。1行目=Node.js LTS(npm 同梱)を導入、2行目=npm のサプライチェーン対策クールダウン(公開7日未満は取り込まない)。要 npm 11.10 以上(古ければ npm install -g npm@latest)。
高速でディスク効率の良い Node.js パッケージマネージャ。
npm install --global corepack@latest
corepack enable pnpm
pnpm config set minimum-release-age 10080 --global1行目=Corepack を最新化(Node 同梱版が古いと署名エラーで失敗するため。Node 25 以降は同梱されないのでこの導入が必須)。2行目=pnpm を有効化、3行目=サプライチェーン対策のクールダウン(10080分=7日)。うまくいかなければ brew install pnpm でも可。
CLI
変更履歴を記録するバージョン管理ソフト本体。ターミナルや Claude Code から使う git コマンドは、これを入れて初めて使えます。GitHub Desktop(GUI アプリ)とは別物です。
xcode-select --installCommand Line Tools(git 同梱)が入る。Homebrew を入れていれば新しい git も一緒に入っているので、git --version でバージョンが出れば追加作業は不要。
AWS をコマンドラインから操作する公式 CLI(v2)。
- curl "https://awscli.amazonaws.com/AWSCLIV2.pkg" -o "AWSCLIV2.pkg"
- sudo installer -pkg AWSCLIV2.pkg -target /
brew install awscli でも可。
AWS CLI で Session Manager 接続を使うためのプラグイン。
brew install --cask session-manager-pluginサーバーレスアプリを構築・テストする AWS 公式 CLI。
brew install aws-sam-cliHomebrew 公式 formula。旧 brew tap aws/tap は不要。
Google Cloud をコマンドラインから操作する公式 CLI。
brew install --cask google-cloud-sdk公式 interactive installer(curl https://sdk.cloud.google.com | bash)でも可。
インフラ(サーバーやDBなど)をコードで宣言して自動構築する IaC の定番ツール。HashiCorp 製で、AWS・Azure・GCP などを横断して1つの道具で扱えます(→ 同じ「開発基礎」の「IaC」の記事)。
brew tap hashicorp/tap
brew install hashicorp/tap/terraformHashiCorp 公式 tap から導入。導入後 terraform -version で確認。
エディタ・ターミナル(好みに応じて)
Claude Code・Codex などの AI コーディングエージェントを、独立した作業場(worktree)で複数並列に動かせるオープンソースの『エージェント開発環境(ADE)』。各エージェントは自分の契約(サブスク)をそのまま使えます。無料・MIT・Mac / Windows / Linux 対応。
Mac 版をダウンロードApple Silicon / Intel に対応。brew install --cask stablyai/orca/orca でも可。
Microsoft 製の定番コードエディタ。拡張機能がとても豊富で、Claude Code や各種 AI 拡張もそのまま使えます。迷ったらこれ。
Mac 版をダウンロードbrew install --cask visual-studio-code でも可。
VS Code をベースにした AI ファーストのエディタ。Tab 補完・複数ファイル編集・エージェントモードを標準搭載し、VS Code の拡張や設定がそのまま使えます。
Mac 版をダウンロードIntel / Apple Silicon 共通のユニバーサル版。
Atom / Tree-sitter の開発陣による Rust 製の高速エディタ。GPU を活かした軽快な動作と、AI エージェントの並列実行・共同編集が特徴。
Mac 版をダウンロードbrew install --cask zed でも可。
厳密にはエディタではなく、Claude Code / Codex などの AI エージェントを複数並列で回すための macOS 専用ターミナル(Ghostty ベース)。エージェントごとの通知やペイン管理に強い。
Mac 版を入手(GitHub Releases)brew tap manaflow-ai/cmux && brew install --cask cmux でも可。
Android アプリ開発の公式 IDE。JDK(同梱の JetBrains Runtime)・Android SDK・エミュレータをまとめて面倒みてくれるので、JDK を別途入れる必要はありません。Android 開発をするときに入れればOK。
brew install --cask android-studio
# ↑ 起動して Setup Wizard を最後まで進める(Android SDK と JDK が自動で入る)。その後 ↓ を ~/.zshrc に追記
echo 'export ANDROID_HOME="$HOME/Library/Android/sdk"' >> ~/.zshrc
echo 'export PATH="$PATH:$ANDROID_HOME/platform-tools:$ANDROID_HOME/emulator:$ANDROID_HOME/cmdline-tools/latest/bin"' >> ~/.zshrcJDK は Android Studio 同梱の JBR が兼ねるので個別インストール不要(Gradle もこの内蔵 JDK を既定で使う)。環境変数は ANDROID_HOME が必須、PATH は adb / emulator をどこからでも使うため。追記後はターミナルを開き直す(または source ~/.zshrc)。CLI で ./gradlew を使うときだけ JAVA_HOME を内蔵 JBR(/Applications/Android Studio.app/Contents/jbr/Contents/Home)に向ける。
Windows と Mac で違う「git の入り方」
Mac は git が最初から揃いやすいのに対し、Windows は GitHub Desktop を入れても git コマンドは使えるようになりません。ターミナルや Claude Code から git を使うには Git for Windows(上の「CLI › Git」)を別途入れます。一緒に入る Git Bash を、Claude Code はシェルとして使います。
押さえておきたい用語
- ターミナル
- 文字のコマンドを打ち込んで PC を操作する画面。いわゆる「黒い画面」ですが、コマンドはコピー&ペーストで大丈夫です。
- パッケージマネージャ
- 開発ツールをコマンド1つで導入・更新できる仕組み。Mac は Homebrew、Windows は winget が定番です。
- CLI(コマンドラインツール)
- ターミナルから文字で操作する道具。git・gh・AWS CLI などがあり、自動化や AI との相性に優れます。
- 実行環境(ランタイム)
- プログラムを動かすための土台。Python や Node.js が代表で、uv や nvm でバージョンを管理します。
- クールダウン
- 公開直後のパッケージをすぐ取り込まず、7日待ってから導入する安全設定。悪意ある更新(サプライチェーン攻撃)への備えです。
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