Claude × Git

生成AIに任せる開発を、段階と検査で安全に運ぶ

この記事の要約

生成AIとの開発で肝心なのは「どこまで任せて、どこで人が締めるか」です。変更は下書き→リハーサル→本番と進み、検査と人の承認を必ず通ります。

  • 保存はこまめに軽く、検査は節目に一度だけ
  • 本番への反映は、必ず人が承認して決める
  • 危ない操作は、人が書いた手順書で禁じてある

生成AIに任せて、壊れないの?

コードの多くを生成AIが書く時代になりました。頼りになる一方で、もし間違った変更がそのまま公開されたら…という不安も残ります。スピードと安全を、どう両立すればよいのでしょうか。

答えは、人間のチームが長年磨いてきた Git の「段階を踏む」仕組みにあります。生成AIにもこの段取りをそのまま守らせ、大事な判断だけを人に残す — その組み立てを見ていきます。

まず、全体の流れをつかむ

はいいいえはいいいえ
つくる
たしかめる
とどける
あなた依頼と判断
生成AIClaude Code・実装と手続き
リハーサル本番の一歩手前の段階
本番利用者が使う場所
作りたいことを伝える
専用の作業ブランチを用意本番から分けた下書き
実装して、こまめに保存保存は何度でも
出発前の検査に合格?生成AIの二重レビュー
指摘を直して再挑戦多くは生成AIが修正
リハーサルへ統合
確かめて、本番に出す?最後の判断は人
人の承認で本番へ公開ここだけは必ず人が決める
下書きに戻って続き

各工程・分岐・レーンをクリックすると、その仕組みの説明がここに表示されます。

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業務フロー図「生成AIに任せた変更が、本番に届くまで」。レーン4本、工程9個。 【レーン(担当)】(左から右) - あなた: 依頼と判断 - 生成AI: Claude Code・実装と手続き - リハーサル: 本番の一歩手前の段階 - 本番: 利用者が使う場所 【工程】(上から下へ。担当 → 工程名) ── フェーズ: つくる ── 1. あなた: 作りたいことを伝える〔開始・終了〕 2. 生成AI: 専用の作業ブランチを用意(本番から分けた下書き) 3. 生成AI: 実装して、こまめに保存(保存は何度でも) ── フェーズ: たしかめる ── 4. 生成AI: 出発前の検査に合格?〔分岐〕(生成AIの二重レビュー) はい → リハーサルへ統合 いいえ → 指摘を直して再挑戦 5. 生成AI: 指摘を直して再挑戦〔開始・終了〕(多くは生成AIが修正) 6. リハーサル: リハーサルへ統合 ── フェーズ: とどける ── 7. あなた: 確かめて、本番に出す?〔分岐〕(最後の判断は人) はい → 人の承認で本番へ公開 いいえ → 下書きに戻って続き 8. 本番: 人の承認で本番へ公開〔開始・終了〕(ここだけは必ず人が決める) 9. あなた: 下書きに戻って続き〔開始・終了〕

レーンが担当、ひし形が分かれ道。

検査のタイミングで、何が変わる?

各セルをクリックすると、その意味や詳しい説明がここに表示されます。

この図をテキストで読む

比較表。2列 × 4行。 【列】 1. 保存のたびに検査(こまめに毎回) 2. 節目にまとめて検査(この記事の方式) 【比較】(観点ごとに) ■ 開発のテンポ - 保存のたびに検査: 毎回、検査待ちが入る - 節目にまとめて検査: 保存は数秒で完了 ■ 指摘の質 - 保存のたびに検査: 断片しか見えない / 書きかけへの指摘はノイズに - 節目にまとめて検査: 変更全体を通して見る / つながりまで確認できる ■ 手間と費用 - 保存のたびに検査: 回数分だけ積み上がる - 節目にまとめて検査: 節目の一度で済む ■ 抜け道への強さ - 保存のたびに検査: 近道が素通りしがち - 節目にまとめて検査: 近道でも検査は省略なし 【観点】 - 毎回検査で見る: 保存のたびに検査 - 節目検査で見る: 節目にまとめて検査

同じ検査でも、かけ方で効き方が変わる。

この形に落ち着くまで

  1. 1

    毎回検査から乗り換えた

    はじめから今の形だったわけではありません。保存のたびに検査を回す運用を実際に試し、その重さを経験してから、節目に一度へ乗り換えました。

  2. 2

    Git の基本形の一歩先

    開発基礎の「Git / GitHub」の記事では、合流した変更がそのまま本番へ届く基本形を描きました。この記事はその手前にリハーサルの段を一つ挟んだ、生成AIと組むための運用形です。

秘密は Git に乗せない

パスワードや接続情報の入ったファイルは、保存の前に生成AIが点検し、疑わしければ人に確認します。一度でも履歴に混ざると、消したつもりでも痕跡が残るためです。この決まりも、人が書いた手順書に組み込まれています。

押さえておきたい用語

ブランチ
本番に影響させず変更を進めるための「下書きの分岐」。正式には branch。作業ごとに作り、終わったら片づけます。
この用語の解説を読む
コミット
作業の区切りごとの保存。正式には commit。こまめに積むほど、戻れる地点が増えます。
レビューゲート
リハーサルに入る手前の検査。生成AIが変更全体を点検し、重大な指摘が残る間は通しません。
ステージング環境
本番そっくりに用意したリハーサル用の場。正式には staging。本番より先にここで確かめます。
プルリクエスト
「この変更を取り込んでほしい」という提案書。正式には Pull Request(PR)。差分と経緯が記録に残ります。
ワークツリー
作業スペースをもう一つ用意して並行作業する仕組み。正式には worktree。作業中のものを壊さず別件を進められます。

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